「マリンバ作曲家」と名乗ってます。
自分たちで演奏する曲、他のプレイヤーからの依頼での作曲・アレンジをしてますが、
今まで書いた曲数‥‥
100曲超え‥?!(推測)
先日家にある手書きの楽譜をぶちまけて数え、パソコンに入っているもの、思い出せる限りのものを数えてみると、
86曲。
あとはなくしてたり忘れてたり、そもそも楽譜を書いてなかったりというものもあると思うので正確な数は不明です。。
ごくたまーに、マリンバを使用していない曲の依頼もありますが、ほとんどはマリンバソロ、アンサンブル、マリンバと他の楽器や歌との曲でこの数はなかなかマニアックだなと思いながら続けています(笑)。
マリンバの曲は少ない!
そうなんですよねー。
マリンバのために書かれた作品やマリンバ用にアレンジされた楽譜はとても少ないです。
みなさんどうしているかというと、既存の曲は自分でアレンジしてやる人が多くまあそれがベストなんですが、なにせやり方がわからない、どうもうまくいかない、そもそもアレンジしてる時間がない‥
なんていう人のために、曲作りやアレンジをしています。
今マリンバを勉強している学生さん、演奏活動をされているプレイヤー、マリンバを弾いたことがないけどマリンバの曲を書く方などに、私の曲作りやアレンジの仕方を公開することで何か役に立てることがあればなと思い、書いてみることにしました。
何回かにわたり、私の作品を取り上げて解説していきます!
「七つの子」(Ma2台、4人編成)を分析!
第一回目の今回は、マリンバカルテットのアレンジ作品。
4人編成ですが楽器は2台。
自ずとそれぞれが弾く音域が限られてくるのですが、これがかえって作りやすく、かつ、無駄なくちょうどよく演奏できるマリンバアンサンブル編成ではないかと私は思います。
◆「声部を分ける」ではなく、完全分業しよう。
一番よくないのは、ピアノなどの譜面をそのまま声部分けしたりすること。
いいアレンジにはほとんどなりません。
アレンジは、ほぼ作曲ととらえましょう。
「完全分業」とはなにか?
譜面を見てみます。
初めにシンプルにAメロ演奏後、間奏で広がってからもう一度Aメロが入った部分です。
色付きのパートがメロディー、Ma4がいわゆる伴奏ですが、そのほかのパートに注目。
それぞれ違う働きをしています。
Ma2(後半はMa1)はオブリガート(裏メロ)のようなことをしているのですが、
メロディーが動くときは伸ばし、メロディーが伸ばす時には動く、また時々メロディーのハモリ役にもなっているという、弾くにも聴くにも非常に気持ちのいいパートに。
またMa3はカウンターラインのような感じで、コードの響きを補足する役目なのですが、和音で入れるとせっかくのオブリガートが埋もれるため単音トレモロで入れています。
マリンバのみのアンサンブルの場合は当然みんな同じ音色ですから、
このくらいはっきりと違いを出したパート作りをしないとのっぺりとした仕上がりで、
「これ4人で弾く意味ある‥?」
な感じになってしまうのです。
あとは、マリンバは見た目にも楽しい楽器ですので、メロディーもパートを途中で替えた作りにすることで目でも耳でも楽しめるものにしています。
次ページに続く。
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